【機種:Ace】電子サーマルの設定はどうしたらいいですか?(モータ保護用)

  • 文字サイズ変更
  • S
  • M
  • L
  • No : 3597
  • 公開日時 : 2024/04/18 11:27
  • 更新日時 : 2024/04/19 16:04
  • 印刷

【機種:Ace】電子サーマルの設定はどうしたらいいですか?(モータ保護用)

電子サーマルの設定はどうしたらいいですか?(モータ保護用)
カテゴリー : 

回答

電子サーマルは、モータの過負荷による過熱保護を目的に使用します。
工場出荷時は富士の標準モータの電流値が設定されていますが、モータが異なる場合は以下の設定を変更して下さい。
モータが過負荷になりますとOL1アラームで保護動作が働きます。
 
■特性選択(機能コード:F10)
 
F10 データ 機能
1 汎用モータの自己冷却ファン(自冷)※冷却ファンがモータ軸に付いているタイプ
(低周波数で運転する場合,冷却能力が低下します)    
2 インバータ用モータ,高速モータの他励ファン※他励ファンにより冷却するタイプ
(出力周波数によらず一定の冷却能力を保ちます)      
 
 
■ 動作レベル(機能コード:F11)
 
電子サーマルの動作レベルを電流値[A]単位で設定します。
通常はモータ定格電流の1.0~1.1 倍程度に設定します。
電子サーマルを不動作とする場合は(F11=0:不動作)に設定してください。
 
■ 熱時定数(機能コード:F12)
 
F12 により、モータの熱時定数を設定します。
F11 で設定した動作レベルに対して150 %の電流が連続して流れた場合の電子サーマル動作時間として設定します。
富士電機の汎用モータをはじめ、一般的なモータの熱時定数は22 kW 以下は5 分、30 kW 以上は10 分程度です。
 
 
【注意事項】
 
インバータ二次側に複数台のモータが接続されている場合、電子サーマルによるモータ保護を正しく行うことができません。この場合、モータごとにサーマルを挿入してください。
 
 
 
 
 

アンケート:ご意見をお聞かせください

ご意見・ご感想をお寄せください お問い合わせを入力されましてもご返信はいたしかねます