Tリンクマスタ(形式:NP1L-TL1)が標準モード設定で、かつNP1L-RT1の下に追加したI/Oモジュールが占有する入出力メモリが、その下に登録済のTリンクI/Oメモリと重複しているため、このエラーとなっています。
Tリンクマスタは、標準モードと拡張モード(Tリンク拡張またはI/O拡張)の設定を選べます。
①標準モード
TリンクのリモートI/O(モジュール形、カプセル形)はシステム定義で設定したTリンク局番を先頭にして、占有ワード数分のTリンク局番を消費します。各リモートI/O間のTリンク局番は占有ワード数分、間を空ける必要があります。
例)8ワード占有のアナログ入力を2台登録
1台目のアナログ入力をTリンク局番00で登録すると、Tリンク局番00~07が消費されます。
2台目のアナログ入力は、Tリンク局番08以降に割り付け可能です。
※標準モードの場合、Tリンク局番間に空きがあると、空き分も入出力メモリを消費します。
例えば、アナログ入力2台をTリンク局番00(Tリンク局番00~07を消費)とTリンク局番92(Tリンク 局番92~99を
消費)で定義すると、Tリンク局番の消費は16局分ですが、入出力メモリは100ワード消費します。
②拡張モード
TリンクのリモートI/Oは占有ワード数に関係なく、1台につきTリンク局番は1局分のみ消費します。各リモートI/O間のTリンク局番は間を空けずに割り付けできます。
※Tリンクマスタの拡張モードは、CPUモジュールがSPH200の場合、使用できません。
このエラーの対応策として、以下のいずれかをご検討ください。
a)Tリンクマスタを標準モード→拡張モードに変更して使用する。
※CPUモジュールがSPH200の場合、拡張モードは使用できません。
b)リモートI/O局番を前詰めに割付けしなおす。
※I/Oアドレスは変更となります。
Tリンクマスタの拡張モードは、対応可能なCPU、ローダバージョン制約があります。
詳細は関連資料のマニュアルを参照ください。
ユーザーズマニュアル「MICREX-SX SPH Tリンクマスタ/インタフェース/スレーブ」(FH204)
<参考>
他のリモートI/Oマスタモジュール(DeviceNet、OPCN-1)でも、標準モード・拡張モードの考え方は同じです。